最強の呼び声高いクライマー・山野井夫妻が挑んだ、ヒマラヤの高峰・ギャチュンカン。雪崩による「一瞬の魔」は、美しい氷壁を死の壁に変えた。宙吊りになった妻の頭上で、生きて帰るために迫られた後戻りできない選択とは――。フィクション・ノンフィクションの枠を超え、圧倒的存在感で屹立する、ある登山の物語。
7000m地点のギャチュンカン。支点を作るため右手の手袋をはずし、岩の裂け目を探す。左の小指、左の薬指、右の小指、右の薬指を凍傷で失くしながら。そして、山野井妙子さんに辿り着く。妙子さんはその姿の泰史さんを見て正直に言えばがっかりしたと書いてました。
まったく次元が違う話を読むのはノンフィクションでありながら、フィクションになってしまう。ボルダーぐらいで怖いなんて言ってられない。ただただ畏敬。
初段だから2段だからとか関係ない。面白いと思うものや美しいと思うものに打ち込んでいきたい。
山野井通信
http://www.evernew.co.jp/outdoor/yamanoi/index.html
「海外で住んでみたい街はと聞かれれば僕はペルーのワラスと答えるでしょう。美味しい食事と素朴な人々、そして美しくも鋭い5000m以上の山々が町を取り囲んでいるのです。」(山野井泰史 一枚の写真からより)
ワラスでの幻想的な日々をもう一度味わいたい。